1959年に入ってからも中央本線に101系の投入が続いていたが、基本の8両編成を6M2T、付属の2両編成を2Mとして編成を組み、日中は基本編成単独の8両編成で運転された。1950年代後半の首都圏の通勤輸送の伸び率は年間6%以上であり、車両を投入して増備や増発にあたっても輸送量の増大に追従できない状態にあり、少数の高性能車より多数の車両が必要になっていた。限られた予算で多くの車両を作るには単価の高い電動車の比率を下げる必要があったため、中央本線の101系についても付属編成をそのままに基本編成を4M4T又は6M4Tが可能かどうか、また他線区の編成両数から4両を1単位とした編成が組めるほうが都合が良いことからMT比1:1による運転が101系で可能かどうか検討が始められる。